(2007.10.22 新規作成)
(2011.6.30 更新。)
(2015.11.3 更新.)
Redmine は、Bug (Issue) Tracking System (課題追跡システム; BTS, ITS) の一つです。課題管理にとどまらず、プロジェクトマネジメントのための幅広い機能を持ち、 [ちょっと言い過ぎ] プラグインで機能を拡張することもできます。
オープンソースのBTS, ITS のなかでは, 人気があったものの一つです。
現代では, Redmine から派生した ChiliProject (終了) の後継である OpenProject もよさそうです。
Redmineの特徴:
基本的にタスク管理から出発しているので, リソースビューがなく、リソース計画は弱い、というか機能がない。クリティカルパスは引けない。
別ページに分けました。
Redmine v4.1 のインストール・初期設定 [2015-11] Redmine v3.1.1 に更新。
admin
ユーザで, 管理 -> ユーザー.
プロジェクトで使える、標準のモジュール。プロジェクトごとに有効/無効にできます。
Redmine v3.1.1: 新しいプロジェクト
オープンソースプロジェクトのように、広く一般に向かってリリースする成果物がある場合とそうでない場合で、有効にすべきモジュールが変わります。
ニュース, Wiki, ファイルは、前者の場合に有効にするといいでしょう。フォーラム, 文書, カレンダは、いつでも不要に思います。
[2021-01] v4.1 でも以下は同じ。
ふつうの課題管理システムなので、チケットを起票して課題を作る。
Redmine v3.1.1: 新しいチケット
トラッカ, 題名, ステイタス, 優先度が必須項目。
チケットを作るときの「説明」は、後から変更できないようだ。良し悪しだ。コメントのほうは編集もできる。
「関連するチケット」として, "重複", "ブロック" (Finish-to-Finish), 先行-後続 (Finish-to-Start) が作れる。
[2021-01] Start-to-Start と Start-to-Finish は作れない。要望が立っているが、5年以上も放置されたまま。Feature #20585: Full Dependency Scheduling for effective Project management - Redmine
RedmineのWikiは、非常にシンプルな作りです。リポジトリのディレクトリやファイルを指すときは、専用の記法がないので、URLを書き込みます。
Redmineでは、プロジェクトをネストさせることができます。(親プロジェクト/子プロジェクト)
親プロジェクトのチケット一覧, ガントチャート、カレンダなど各種画面には、親プロジェクトのチケット(課題)と子プロジェクトのものが両方表示されます。文書タブには、子プロジェクトのものは表示されません。
どのように使うか、ですが、Redmineの「プロジェクト」それ自体には期限はなく、プロジェクトのなかで「バージョン」で期限を区切ります(マイルストーン)。
ターゲットバージョンを子プロジェクトとするのは不味い。
プロジェクトとしては、継続改善する前提で、製品名を付ける、あるいは受託開発では顧客名(か顧客のプロジェクト名)を付ける、という使い方になります。子プロジェクトには、モジュールを切り出します。
普通にデータベースをバックアップすればいいですが、wikiの添付ファイルは、データベースではなく、ファイルとして保存されます。要注意です。
Redmineのすべての機能は、何らかのプロジェクトに所属します。
カレンダはあるものの、「私のカレンダ」あるいは「私のグループのカレンダ」ではありません。Redmine自体はグループウェアとしては使えません。
トッププロジェクトとして自分の組織を作って、すべてのプロジェクトをその子プロジェクトにしても同様です。
Redmineの機能のうち、カレンダ、ニュース、文書、Wiki, ファイルは非表示にして、別途用意したグループウェアと統合するのがいいでしょう。